久米島だけに… 2010/8/11

沖縄の久米島での一枚。 朝食を摂ったあと、ホテルの前の砂浜に出て、子供たちと小さなヤドカリやサカナなんかを探しながら戯れていると、いっしょにいた友達のお父さんが何かを認め『なんだあれはっ!!』と叫んだので、そちらに目を向けると、背後に巨大なヤドカリの群れがザワザワと砂の上を這っているではないですか!!

ビックリしてそちらに移動して、カメラにその光景を収めていると、近くにいたよその子が『こんなのもいますよ〜』とこちらに差し出してくれたのが、この写真のヤドカリくん。

この島原産の泡盛・久米仙のボトル・キャップに「お住まい」なのです。狭くて窮屈そうで、さほど頑丈そうにも見えず、しかもあまりに小さいがために、貝殻を住まいにしている他の仲間たちのように、中に身を潜ませることができない! わざわざこんなに住み心地の悪そうな「宿」を選んでしまったのは、久米島生まれで久米島に生きていることを身をもって証明したいと、突如思い立ってしまったからに違いありません。

こんな小さな体で(といってもヤドカリにしては凄くデカかったが)、文字通り久米島を背負って立っているのです。なんだか健気ですねぇ。 なんて考えていると、最初は滑稽に見えていたこのヤドカリくんが、とても誇らしげな存在に思えてくるのでした。